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承認ワークフローとClimberCloudのデータ連携が
簡単なプラグイン開発だけで実現。
つくり込みも運用負荷も抑えて電帳法に対応。

JBアドバンスト・テクノロジー株式会社 様

ITで企業のDXを支援するJBCCグループ内で、先進技術研究と製品・ソリューション開発を担当されているのが、JBアドバンスト・テクノロジー(JBAT)様です。「ITを簡単にする」というミッションのもと、クラウドとオンプレミスに散らばるデータを連携させて業務効率を高めるクラウドプラットフォーム「Qanat Universe(カナートユニバース)」をはじめ、kintoneの利便性を高める機能拡張プラグイン「ATTAZoo(アッタゾー)」、基幹業務に不可欠な「インパクトプリンター」などの開発・提供で、顧客のDXに貢献されています。

  • 所在地:本社 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー13階
  • 事業案内:ハードウェア/ソフトウェアおよび生産管理パッケージの開発、製造、販売
  • 社員:165名(2024年4月1日現在)
  • オフィシャルサイト:https://www.jbat.co.jp/

【お話を伺った方】

JBアドバンスト・テクノロジー株式会社
  • 先進技術研究所 所長 浜口 昌也 様
  • 事業管理 経理 船橋 幸子 様

導入前の課題

  • グループ全体で電子帳簿保存法(電帳法)に対応したい
  • 各社で承認ワークフローが異なるためルールの統一が難航
  • システムのつくり込みも運用負荷も排除したい

導入後の期待

  • 先行開発した仕組みがグループ内で横展開できる
  • kintoneなど各種承認ワークフローとの連携を実現
  • 簡単なプラグイン開発だけで業務負荷なく運用できる

「ClimberCloud」選定のポイント

  • 電帳法対応ソリューションとしての確かな実績
  • シームレスなデータ連携をコンセプトに開発
  • 各種ワークフローとの連携が簡単・スピーディ
  • データ連携プラグイン利用で開発不要

【ソリューション導入の背景】

グループ全体で電帳法に対応するため、統一した体制づくりがスタート

ClimberCloud

顧客の環境に合わせた最適なITシステムで、DXの実現と経営変革に貢献しているJBCCグループ。この企業グループを構成しているのは、純粋持株会社のJBCCホールディングス様を中心に、情報ソリューションを提供する国内5社・海外2社とJBAT様、そしてグループ全体のスタッフ業務を担うC&Cビジネスサービス(C&CBS)様の計10社です。

「電帳法の改正を受け、グループ全体で対応するという方針が決定。そこで、グループ各社から関連業務に携わっている人材が集まってタスクフォースを組織することになり、JBATからは私が参加しました」と語るのは、同社の事業管理に所属し、経理業務を担当している船橋幸子氏です。

タスクフォースが掲げたゴールは、JBCCグループの環境に最適な電帳法ソリューションをグループ共通システムとして導入し、グループ全体で統一したルールを設けて運用することです。ところがJBCCグループでは、承認ワークフローとしてグループ統一のものとグループ各社が独自に導入しているものがあることから、ルールの一本化は難航しました。宥恕期間には期限があるため、早期に体制を整備することをめざし、タスクフォースはJBATの先進技術研究所にサポートを依頼しました。同研究所はグループ各社が手掛ける製品企画と開発に加え、グループ内のITに関連する技術フォローも担当していたからです。

「タスクフォースから状況をヒアリングし、グループの電帳法に対応するシステムづくりに着手することになりました」と話すのは、同研究所の所長を務める浜口昌也氏です。

【製品選定の理由】

システムをつくり込む必要も運用面の負荷もなく、電帳法に対応したい

タスクフォースの依頼を受け、先進技術研究所では、導入候補にあがっていた各ソリューションの技術検証を実施。「対象帳簿や書類を電子データで保存することには、すべてのソリューションが対応していることは確認できました」(浜口所長)。

ただ、浜口所長が問題視したのは、データ保存するまでの業務です。データ保存という工程が一つ増えるため、新規業務が発生するのはやむを得ないとしても、その業務を効率化しよう、負担を軽減しようという発想が、多くのソリューションからは感じられなかったのです。

「理想は、電帳法に対応するシステム環境が時間もコストもかけずに構築でき、運用面に関しては新たに意識することも新規の業務負荷もなく、現状と変わらない業務を行うだけで自動的に対応が完了していることです」という浜口所長。この理想を最も満足するソリューションとして採用を提案したのが、NTTデータビジネスブレインズのClimberCloudでした。

従来利用していたkintoneアプリにプラグインを入れて設定するだけで、理想の環境が構築できる

「提案した理由は、ClimberCloudが承認ワークフローとのデータ連携に関して新たな負担をかけることなく、簡単・スピーディに実現するというコンセプトに基づいて製品化されていることを認識していたからです」(浜口所長)

というのも、先進技術研究所は、以前から当社と文書管理系などのシステム開発で、パートナー関係を構築。ClimberCloudに関しても、外部連携オプション開発で協業していました。そのため、承認ワークフローにJBATが採用しているkintoneをはじめ、他のグループ企業が導入しているkintone以外のシステムでも、データ連携に向けて取り組むのは、簡単なプラグインの開発だけ。システムをつくり込む必要はまったくなく、現場担当者が最初に簡単な設定さえ行えば、その後は何も意識することなく、承認ワークフローとClimberCloudが自動連携して電帳法に対応できることを理解していたのです。

この特長は、導入候補になっていたソリューションの中で、唯一無二の魅力だったことから、ClimberCloudの採用が決定しました。

【導入プロセス・現状】

ClimberCloudの導入については、グループ各社に先駆けて、JBATの環境に合わせた仕組み・体制を先進技術研究所が構築。「完成したJBAT版をベースに、各社のIT部門が自社の状況に合わせてカスタマイズし、電帳法対応を実現することになりました」(浜口所長)。

同研究所では、ClimberCloudの外部連携オプション開発の協業で蓄積した知見とスキルを活かし、kintoneとClimberCloudを連携させるプラグインを約2カ月で開発。2024年3月からC&CBSスタッフによる運用テストがスタートしました。

「運用テストについては、事前に懸念点をピックアップしていましたが、主な項目にあげていたのは、新規で発生する業務の負担軽減についてでした」と、船橋氏。例えば、紙で発行された書類のサイズや厚さは、企業によって異なることがほとんどです。これを一般的な複合機やスキャナーでスキャンする場合、1枚ずつの対応が必要になります。また、スキャナーでは書類によって斜めに挿入されることもあり、正しくスキャンされるまでやり直すなど、とても大きな業務負担が発生することが考えられます。

これに関しては、JBATが製品化している「Qanat Universe スキャナー」を使用すると、サイズや厚さが異なる書類もまとめて連続スキャンしてkintoneに登録できます。メモ付きの書類、ステープラで綴じられた書類などについても、Qanat Universe スキャナーを活用したデータ化のルールを設定するなど、顕在化した課題の一つひとつに対して、できるだけ業務負荷が抑えられるようにルールを決めていきました。

何も意識することなく、通常通りの業務だけで電帳法対応が実現

「ルールづくり以外の点に関しては、本当にスムーズでした」と船橋氏。「システム面で行ったのは最初の設定だけ。業務自体も、スキャン作業以外、ほぼ通常通り。特別に意識することは何もなく、kintoneからClimberCloudへのデータ連携が実現して電帳法に対応できることが確認できました」と話します。

この成果を受け、JBATでは2024年6月から関係する全ユーザーを対象に、正規運用を見据えた最終テストを開始しました。とはいえ、船橋氏は「kintoneとClimberCloudのデータ連携は設定済みなので、担当者が意識して行う作業は、紙で受け取った書類をQanat Universe スキャナーでスキャンするだけです。担当者一人が受領する紙書類の件数はそれほど多くないので、通常通りに業務を行うだけで電帳法に対応できることを確認してもらえればと考えています」。浜口所長は、「現在の完成度は約90%。あとは実ユーザーから寄せられたフィードバックに対応するだけです」と、完成が間近に近づいていることを話してくれました。

【今後の展望】

社内業務適用範囲の拡大によるさらなる業務改善

今後に向けて進められているのは、グループ各社への横展開です。紙などのアナログデータをデジタルへ転換するといったJBATでの取り組みを応用して、グループ各社が導入・運用テストを開始。一部のデータ保存については本番稼働させている企業もあり、今後数カ月で各社がそれぞれの業務スタイルに対する適応を図り、グループ全社で本番運用へ移行する計画です。

ClimberCloudの外部連携については、引き続きJBATと当社の協業体制を活かしてプラグイン開発を進め、より多くのシステムとClimberCloudを簡単に、シームレスにデータ連携させて電帳法に対応できる環境を創出していきます。今後も引き続き、ClimberCloudが実現するソリューション環境にご期待ください。

【JBアドバンスト・テクノロジー様のように使いこなす「ClimberCloud」の活用法】

kintoneを導入済みで、ClimberCloudとの連携で電帳法への対応を検討されているお客様にとって、JBAT様のATTAZoo AI OCRパックは、手間なくスピーディに理想の環境が実現できることから、有力なソリューションになります。このほか、当社ではkintone以外のシステムとのデータ連携も強化しており、NXワンビシアーカイブズの「WAN-Sign」との連携も実現しました(この取り組みもJBAT様との協業です)。当社では、このほかのシステムについても、ClimberCloudとの連携を図る開発を積極的に進めています。kintoneやWAN-Signに限らず、導入されているシステムとClimberCloudを連携させた電帳法対応をご検討のお客様は、お気軽にご相談ください。対応状況をはじめ、ご要望に応えるソリューションをご提案させていただきます。

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