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経費帳とは?
経費帳は、事業で発生した費用を整理して記録していく帳簿です。本章では経費帳の概要や役割とともに、そもそもの「経費」についても簡単に整理します。
経費帳とは
経費帳は、事業で発生する必要経費を記録するための帳簿です。
必要経費をひと言で表すと、売上をあげるために必要な支出です。例えば、売上原価、家賃、人件費、消耗品費、交通費などです。このうち仕入に関しては仕入帳や買掛帳で管理するケースが多く、経費帳では仕入以外の経費を記録していきます。
経費帳は費目ごとにページを分けて、該当する取引ごとに支出日、取引先、金額、経費の用途などを記載します。
経費の種類
経費の種類をもう少し詳しくみていきましょう。下の表は国税庁が提示している経費一覧です。
事業の内容によっては発生しない費目もあるかもしれませんが、経費精算では、旅費交通費、接待交際費、消耗品費、福利厚生費などがよく使われます。また「会議費」や「新聞図書費」など、よく発生する費目を設けて管理することもあります。
経費帳の位置づけ
帳簿は主要簿と補助簿の2種類に分けられます。主要簿には、決算書の作成に必須の総勘定元帳や仕訳帳が該当します。一方、補助簿は主要簿を補完するもので、日常的な経営管理に役立ちます。