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電子請求書の発行を始めるには?トライアルで失敗しない導入ステップと法的要件を解説

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本記事は2026/4/30に更新しております。
電子請求書の発行を始めるには?トライアルで失敗しない導入ステップと法的要件を解説

企業における請求書業務の「デジタル化(電子化)」が加速しています。背景には、2024年10月の郵便料金値上げや、電子帳簿保存法(以下、電帳法)の大幅な法改正への対応があります。電子化は経理業務を楽にする大きなチャンスですが、「法律のルールが難しそう」「取引先への説明が不安」と悩む担当者も少なくありません。

 

本記事では、電子請求書の発行に取り組むべき理由とトライアルを活用するメリット、電子請求書の発行方法、電子請求書発行システムの選び方を詳しく解説します。

01

まずは結論!電子請求書の発行は「トライアルで始める」のが正解

電子請求書の発行を検討する際、最初から全ての取引先を電子化しようとするのは非常に危険です。電帳法やインボイス制度が求める細かなルールを、ひとつでも見落としたまま全社で運用を始めてしまうと、後から税務署に不備を指摘され、全ての作業をやり直すといった、多大な手戻りが発生する恐れがあります。

 

最も確実な進め方は、特定の部署や一部の取引先からトライアルとして小さく始め、そのトライアルで得た反省点を全体の運用に活かしていく流れです。

本記事を読むことで、以下のポイントがわかります。

 

  1. 郵便代の値上げや税金の控除ルール変更など、今すぐ電子化が必要な理由
  2. メール送付や専用システムなど、自社に合った発行方法の選び方
  3. 法律のルール(電帳法・インボイス制度)をクリアするためのチェック項目
  4. 現場が混乱せず、取引先にも納得してもらえる段階的な導入ステップ
  5. 実際の導入企業がどれくらいの作業時間を減らせたかという成功事例

 

本記事の内容に沿って進めることで、経理担当者の負担を抑えつつ、法律をしっかり守った電子請求書の運用体制を作ることができるでしょう。

02

なぜ今、電子請求書の発行に取り組むべきなのか

企業が電子請求書の発行へ切り替えるべき理由は、単なるブームやトレンドだからではありません。郵便料金の値上げといったコスト増加や、法制度への対応期限が迫っているなど、避けては通れない現実があるためです。

2024年10月の郵便料金値上げに伴う紙の請求書コスト増

2024年10月1日、日本郵便による郵便料金の改定が実施されました。今回の値上げは消費税増税に伴うものを除けば約30年ぶりであり、最大30%を超える大幅な値上げとなっています。

この背景には、人手不足に伴う賃金上昇や、デジタル化による郵便物数の減少といった構造的なコスト増があります。

主要な郵便料金の改定内容は、以下の通りです。

 
郵便物の種類 改定前の料金 2024年10月以降の料金 値上げ幅
定形郵便物(25g以内) 84円 110円 +26円 (約31%)
定形郵便物(50g以内) 94円 110円 +16円 (約17%)
通常はがき 63円 85円 +22円 (約35%)
定形外(規格内・50g以内) 120円 140円 +20円 (約17%)
レターパックライト 370円 430円 +60円 (約16%)
レターパックプラス 520円 600円 +80円 (約15%)

※定形郵便物は重量区分が統合され、50g以内まで一律110円となりました。

 

例えば、月1,000通の請求書を発送している企業を想定すると、これまでは約8.4万~9.4万円程度であった月間の郵便代金が、約11万円へと跳ね上がります。年間では最大30万円以上のコスト増です。

さらに、封筒代やトナー代、封入作業の人件費も含めると、紙運用の負担は一層大きくなります。

2026年10月から控除割合が変更に

インボイス制度では、未登録事業者との取引でも一定期間、消費税の一部控除が認められる「経過措置」があります。しかし、経過措置のルールは段階的に引き下げられる予定です。

 

適用期間 消費税を差し引ける割合
2023年10月1日〜2026年9月30日 80%控除
2026年10月1日〜2028年9月30日 70%控除(新ルール)
2028年10月1日〜2030年9月30日 50%控除

 

2026年度の税制改正により、これまでは80%から一気に50%に下がる予定だった割合が、2026年10月から70%控除という段階を踏むように緩和されました。とはいえ、2026年10月を境に、会社が納める消費税の負担が増える事実に変わりはありません。

電子請求書システムを導入することで、控除対象の判別を自動化でき、複雑な税務処理のミス防止につながります。

取引先から電子化を求められるケースが増加

ペーパーレス化が進む中、自社が発行する側であっても、取引先からPDF送付など電子化を求められるケースが一般化しています。

 

実際に、ある中堅企業では、長年郵送で請求書を送っていた主要な取引先から「来月から全ての請求書を電子化するため、指定のポータルサイトへアップロードするか、PDFでメール送付してほしい。紙の請求書は受領しない」と突然通知されました。

 

急遽、経理担当者が手作業でExcelをPDF化し、ひとつひとつのメールに添付して送信する運用を開始したものの、送信件数が増えるにつれて宛先の入力ミスや添付ファイルの取り違えといった、重大なリスクが発生したといいます。行き当たりばったりの対応をした結果、現場の負担が大きく増大したケースもあります。

 

他社からの要請に追われて対応するのでなく、自社主導で体制を整えておくことが、業務効率化と取引先からの信頼維持に直結します。

03

電子請求書の3つの発行方法と選び方

電子請求書を発行する方法は、主に以下の3つに分類されます。それぞれの特徴を理解し、自社での請求書発行量やセキュリティポリシー、予算に合わせて選択することが重要です。

メール型

メール型は、作成した請求書PDFを電子メールに添付して送信する、最も手軽でシンプルな方法です。

 

特徴:

導入コストがほぼかからず、すぐに始められる点が魅力です。
課題:

送信件数が増えると、手作業によるメール作成は非常に煩雑となります。また、電帳法の電子取引に該当するため、保存時に、取引年月日・取引先・取引金額で検索できるようにファイル名を変更したり、別途索引簿を作成したり、といった運用上の負荷が非常に大きくなります。セキュリティ面でも、添付ファイルの暗号化や誤送信防止策を講じる必要があり、請求書件数が多い企業には不向きです。

ダウンロード型

ダウンロード型は、専用のサーバやクラウドストレージに請求書をアップロードし、取引先へダウンロード用のURLを通知する方法です。

 

特徴:

メール型に比べてセキュリティが高く、ファイルサイズの大きい請求書も確実に共有できます。
課題:

取引先が期限内にダウンロードしたかどうかの状況管理が必要になります。また、ファイルの保存期間が限定されている場合、取引先が後日再発行を求めてくる手間が発生する恐れがあります。

システム型

システム型は、請求データの作成・発行・送付、および法的要件に基づいた保存までを、ひとつのプラットフォームで完結させる方法です。

 

特徴:

タイムスタンプの自動付与や検索要件への対応、API連携による販売管理システムからのデータ自動取り込みなど、法令対応と効率化を両立できます。
課題:

初期費用や月額費用が発生するほか、導入時に既存業務フローの見直しやシステム連携の調整が必要です。
推奨ポイント:

初期コストは発生しますが、長期的な投資効果を考慮すると、システム型を選択するのが最も合理的といえます。人為的なミスを排除し、法改正への対応をシステムベンダーに任せることができるため、経理担当者はより付加価値の高い業務に集中できます。
事例: 月間約300件の請求書を手作業で処理していたある紳士服販売企業では、システム型を導入したことで、請求書の確認・処理業務にかかる時間を半分以下に削減し、印刷や郵送にかかる工数を約70%削減することに成功しました。

04

電子請求書発行システムを選ぶときに外せないポイント 

システム型を選択する際は、数あるサービスの中から自社に適したものを見極めるために、以下のポイントを押さえる必要があります。

法令対応の充足度

電子化を行う目的のひとつは、複雑な法令へ確実に対応することです。判断の目安として、「JIIMA認証」の有無が参考になります。JIIMA認証とは、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会が、電帳法の法的要件を満たしているかを客観的に審査し、認証する制度です。

 

JIIMA認証を取得しているシステムを適切に使用することで、経理担当者が法律の詳細を完璧に把握していない場合でも、手順に沿って操作するだけで、正しく税務処理を行うことが可能です。法改正のたびに、自社で運用の適法性を確認し直すリスクを回避できるため、JIIMA認証の有無は信頼性の指標にもなります。

外部システム連携とAPI対応

電子請求書システムが独立していると、販売管理システムから請求情報を転記するなどの二重入力が発生し、作業ミスや時間のロスを招きます。そのため、理想としては、既存の会計ソフトや販売管理システムとAPI連携ができるシステムを選ぶこともポイントです。API連携とは、異なるシステム間でデータを直接やり取りする仕組みです。

 

API連携により、請求データ確定と同時に電子請求書システムへ情報が自動で取り込まれ、発行から保存までを効率化できます。API連携が難しい場合でも、CSV取り込みに柔軟に対応しているシステムを選定することで、既存の業務フローを大きく変えずに導入が可能です。

コスト構造と費用対効果の考え方

導入時には、将来的な費用対効果を冷静に見極める必要があります。主なコストは、初期費用・月額費用・従量課金で構成されるため、これらを現行の紙運用コストと比較してみると良いでしょう。

 

具体的には、郵送代・封筒代・トナー代に加え、封入作業にかかる人件費を含めた総コストを算出します。そのうえで、電子化による削減効果を試算すれば、システム利用料を支払っても十分なメリットがあることがわかるはずです。

 

なお、「ClimberCloud」のように、初期費用ゼロ・月額900円から利用できる低コストサービスもあります。特定部署からスモールスタートすることで、コストを抑えながら確実に効果を検証できます。

05

トライアルで失敗しない導入ステップ

電子請求書の導入を成功させるためには、いきなり全社で展開するのではなく、必ずトライアル(試験運用)の工程を挟むことが重要です。ここでは、実際の業務に沿って課題を洗い出すためのステップを解説します。

現状把握と課題整理

まずは、自社の現在の仕事の進め方を詳細に棚卸ししましょう。月間に発行している請求書の正確な件数、そのうち何通を郵送しているか、およびそれらの作業にどれほどの時間を費やしているかを数値化する必要があります。

 

あわせて、現在の請求書フォーマットが、インボイス制度の記載要件(登録番号や税率ごとの合計額など)を漏れなく満たしているかを確認し、システム化によって修正が必要な箇所を明確にしましょう。

トライアルで確認すべき5つのチェックポイント

トライアル期間中は、実際の現場担当者がシステムを操作し、以下の5項目を評価することが推奨されます。

 

 

  1. インボイス記載要件を満たしたフォーマットで発行できるか: 登録番号や適用税率ごとの区分など、不備なく印字されるかを確認する
  2. 電帳法の真実性・可視性要件に対応しているか: タイムスタンプの付与や訂正削除履歴の保持、検索機能が法的に十分であるかを確かめる
  3. 既存の会計・販売管理システムとデータ連携できるか: データの受け渡しに過度な手間がかからないか、エラーは発生しないかを確認する
  4. 取引先ごとに送付方法を切り替えられるか: 電子・郵送など柔軟な対応が可能かを確認する
  5. 操作性は現場担当者に無理がないか: 現場担当者が直感的に操作できるかを評価する

取引先への告知と段階的な移行

自社でシステムを導入したとしても、取引先の理解が得られなければ、電子化の恩恵は半減してしまいます。そのため、運用開始の2〜3ヶ月前には、取引先へ丁寧な案内文を送付することが大切です。案内では、「請求書が今までより早く届く」「電子データで保存できるためファイリングの手間がなくなる」といった、受領側にとっての具体的なメリットを伝えると良いでしょう。

 

電子化に抵抗を示す取引先に対しては、一部の取引から段階的に移行することを提案したり、当面は郵送代行を活用して紙の送付を継続したり、といった柔軟な対応を検討し、無理のない範囲で進めていくことが重要です。
 

06

まとめ 

電子請求書の発行は、単なるペーパーレス化にとどまらず、郵便料金高騰への対策や法規制の遵守、さらには業務の生産性向上を実現する有効な手段です。まずは自社の現状を正確に把握し、法的要件を網羅したJIIMA認証済みのシステムを検討することから始めてみてはいかがでしょうか。

システム移行のリスクを最小限に抑えるためには、「ClimberCloud」のような低コストサービスを活用し、特定の範囲でトライアルを実施することがおすすめです。現場の操作性や取引先の反応を確認しながら、段階的に本導入へと進めていくことが成功への近道といえます。

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ClimberCloudとは

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バックオフィス※業務のデジタル変革(DX)を支援する、
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データ保存サービス(電子帳簿保存法対応)[ 自社による保存機能
 ]
電子データ・電子取引対応保存機能について

03.データ保管サービス(電帳法対応)[ 他社による保存機能 ]

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データ保存サービス(電子帳簿保存法対応)[ Web受領サービス(書
類受領) ]
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該当条項
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この記事を書いた人

金田サトシ
国立大学を卒業後、外資系IT企業でSaaSアプリケーション(ERP/SCMなど)やセキュリティ系コンサルタントとして約15年の実績あり。ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、情報処理安全確保支援士の情報処理資格を取得済み。自身の経験と体系的な知識をもとに、IT系全般をカバーするテクニカルライターとして、リアリティがありつつわかりやすい記事を多数執筆。
監修
北川 希

デジタルマーケティングやIT領域を中心に、年間200本超のライティング、100本以上の編集を担当。特に基幹業務系ソリューションやITインフラ、情報セキュリティに関する技術解説や導入メリット、導入事例に精通し、企業のDX推進や業務効率化に関する専門記事を多数執筆。行動経済学の知見をベースに、専門的なテーマでも初心者から専門職層まで伝わる記事作成・編集を実施。

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