【2024年版】ペポルインボイス完全ガイド!概要から導入手順まで解説【中小企業向け】|インボイス制度・電帳法対応の電子取引、電子データ保存ならClimberCloud(クライマークラウド)
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【2024年版】ペポルインボイス完全ガイド!概要から導入手順まで解説【中小企業向け】

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本記事は2024/09/01に更新しております。
【2024年版】ペポルインボイス完全ガイド!概要から導入手順まで解説【中小企業向け】
「Peppol(ペポル)」とは、請求書などのデジタルデータをやり取りするための国際標準規格で、日本国内でも電子インボイスの標準仕様として採用されています。
「Peppol(ペポル)」は、国際的な非営利組織である「OpenPeppol」という団体により管理されていて、日本でもデジタル庁が2021年9月より、OpenPeppolのメンバーとして活動中です。
そして、この「Peppol(ペポル)」を使ったネットワークでやり取りされる電子インボイスのことをペポルインボイスと呼んでいます。
本記事では、2024年の最新情報にもとづいて、ペポルインボイスの概要を整理し、中小企業が導入するメリットと課題、導入手順について解説します。
尚、ペポルインボイスは、現在普及段階であり、本記事に記載する内容は現時点のものであるため、将来的に、本記事記載の内容が変わる可能性があることをご了承ください。

01

ペポルインボイスの仕組みとメリット・デメリット

では、ペポルインボイスの仕組み、メリット、課題をみていきましょう。

ペポルインボイスの仕組み

ペポルインボイスは、「Peppol(ペポル)」のアクセスポイント(図中C2・C3)を経由して送受信される仕組みです。
アクセスポイントは、ネットワーク上において郵便局の役割を果たし、売り手側は自らのアクセスポイント(C2)を通じて買い手側のアクセスポイント(C3)に電子インボイスを送信します。
その際、郵便物であれば住所が必要ですが、ペポルインボイスではペポルIDでやり取りを行います。

ペポルインボイスを導入するメリット

中小企業がペポルインボイスを導入するメリットは主に3点です。

ペポルインボイスのメリット

  • 人的ミスの削減
  • データ保存容量の削減
  • 海外取引の効率化

第一に、ペポルインボイスは、送信時に、ペポルネットワークでインボイスの記載事項が網羅されているかどうかの整合性チェックが行われ、インボイスの記載事項を満たしたものしか送信されない仕組みになっています。
そのため、記載内容の抜け漏れが発生せず、ペポルインボイスの受信側は、インボイス受信後、正確な仕訳作業をスピーディに行うことができます。この点が、PDFなどでのやり取りと比較して、決定的な違いです。

また、ペポルインボイスは、コンピュータ処理に特化したXML形式のデータでやり取りされます。
XML形式は、PDFやJPEGよりも圧倒的に小さな容量で電子インボイスを保存できます。
さらに、ペポルは電子インボイスを送受信する国際標準規格のため、海外取引でも国内と同様の電子インボイスでやりとりが可能です。
ペポルはヨーロッパを中心に米国や中国など世界30ヵ国以上(出典:デジタルインボイス推進協議会)が採用していて、今後もさらなる拡大が期待されています。

ペポルインボイスの導入における課題

一方、ペポルインボイス導入時の主な課題は下記3点です。

ペポルインボイスの課題

  • 導入や運用のコスト
  • 運用体制の構築
  • 取引先のペポルインボイス導入状況

ペポルインボイスを導入する場合、「Peppol(ペポル)」に対応したシステムが必要になります。
また、ペポルネットワーク上ではデータが保管できない仕様のため、同時に、送受信したデータを保管する仕組みが必要になり、それらの要件を満たすシステムの導入コストがかかります。

コスト面に加えて、業務フローやルールの見直し・変更など運用体制も整えなければいけません。
「Peppol(ペポル)」は請求書のみを対象とし、見積書や領収書は対象外である点にも注意が必要です。

また、ペポルインボイス未対応の取引先とはやり取りができないため、取引先がペポルインボイス対応していない場合は、「Peppol(ペポル)」でのやり取りができません。
システムで送受信・自動処理できる請求書は、ペポルインボイスのみですから、業務効率化のためには取引先のペポルインボイス対応が必要になります。
但し、ペポルインボイスに対応した請求書発行(管理)システムの中には、取引先がペポルに対応したシステムを持たない場合でも、取引先がPDFやWebで閲覧を可能にする機能を備えたものもあります。

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02

ペポルインボイスの導入手順

1.ペポルインボイスに対応したシステムの確認・選定
2.ペポルIDの取得
3.ペポルインボイスの運用体制の整備
4.ペポルインボイスの導入

順にみていきましょう。

1.ペポルインボイスに対応したシステムの確認・選定

請求書管理システムを利用している場合、ペポルインボイスに対応しているか確認しましょう。
ペポルインボイス未対応のシステムを利用しているか、請求書発行(管理)システムを利用していない場合は、コスト面や機能面を比較しながら導入するシステムを選定していきます。

2.ペポルIDの取得

ペポルインボイスを送受信するために必要な「ペポルID」を取得します。
デジタル庁認定のサービスプロバイダを通じて取得しましょう。
ペポルIDは法人番号または適格請求書発行事業者登録番号のいずれかがあれば取得できます。
併せて、取引先のペポルIDも確認しておきましょう。

3.ペポルインボイスの運用体制の整備

ペポルインボイスは、電子取引データに該当するため、電子帳簿保存法に対応したサービスを導入するなどして、適切な形でデータを保管できる体制を整えます。
また、業務フローやルールの変更が必要な場合には、体制も見直しておきましょう。

4.ペポルインボイスの導入

ペポルインボイス導入後は、適切に業務フローの運用が行われているか、導入したメリットを享受できているかなどを確認して、導入後の評価を行ってください。
新たな課題が出た場合には、適切に対応していきましょう。

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ペポルインボイスの導入・運用における注意点

ここではペポルインボイスの導入・運用において注意したいポイントを3点紹介します。

ペポルインボイスの発行には適格請求書発行事業者の登録が必要

ペポルインボイスで扱う請求書はその名のとおりインボイス(適格請求書)です。
適格請求書発行事業者でなければインボイスを発行できません。

免税事業者である個人事業者は、ペポルインボイスを発行できませんし、法人番号も持たないため、ペポルIDの取得はできません。

既存の会計システムと連携できるか確認が必要

ペポルインボイスをやり取りする場合には、「Peppol(ペポル)」に対応するシステムならびに電子帳簿保存法に対応するシステムが必要です。
ペポルインボイスは電子帳簿保存法における「電子取引データ」に該当しますが、ペポルネットワーク上ではデータの保管ができないためです。

すでに、利用中の会計システムがペポルや電子帳簿保存法に対応しているか確認し、不足する場合は既存システムと連携できるシステムを導入しましょう。

取引先のペポルインボイス導入状況を確認

自社がペポルインボイスに対応しても、取引先が対応していない場合は、ペポルネットワークを使った請求書データの送受信ができません。
ペポルネットワークを通じた請求書データの送受信および日々の仕訳入力や入金消込を自動で処理できるのは互いにペポルインボイスを採用している場合のみです。

ペポルインボイス未導入の取引先が多いと、経理作業の自動化・効率化が思ったよりも進まない恐れがある点には注意しましょう。

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ペポルインボイスの利用ニーズ

国内ではまだ普及の途上といえるペポルインボイスですが、下記のように従来の電子インボイスよりも幅広いニーズに対応できます。

●企業間取引の円滑化
●売り手側・買い手側双方の経理事務の効率化
●海外取引の円滑化

ペポルインボイスでやりとりされる請求書データは、標準化・構造化されているため、取引先と異なるシステムを使用していても請求書データの自動処理が可能です。
また、インボイスの記載要件を満たしたデータのみが送信されますから、人的ミスも削減できます。

こうした買い手側の効率化だけでなく、売り手側も入金消込の自動化によって経理業務の効率化が図れます。経営状況のリアルタイム把握も従来以上に効率的に行えるなど、事業全体の生産性向上、企業の成長にもつなげられるでしょう。

さらに、ペポルインボイスは海外企業との取引をより円滑に行う手助けとなります。
ペポルは、電子インボイスを送受信する国際標準規格であり、海外取引も国内と同様の電子インボイスでやりとりできるためです。
ペポルは現在、30ヵ国以上(出典:デジタルインボイス推進協議会)で導入されており、今後もさらなる増加が期待されます。
国内に目を向けると、ペポルインボイスはまだ普及の途上といえます。

しかし政府も引き続き環境整備を図っていく方針であり、導入企業の増加が見込めるでしょう。

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05

まとめ

最後に、本記事の要点を下記にまとめておきます。

  • ペポルインボイスは国際規格であるペポルネットワークを通じてやりとりする電子インボイスを指す
  • ペポルインボイスを導入すると、ミスの削減や海外取引の効率化が期待できる。一方、課題としてはコスト面、運用体制の構築、取引先のペポル対応が挙げられる
  • 導入前には既存システムとの連携や取引先のペポルインボイス導入状況を確認する。免税事業者の個人事業主はペポルインボイスの導入が不可能である点に注意

ペポルインボイスの導入国は着実に増えており、日本政府も普及を進めています。
導入によって請求書業務を効率化できるほか、事業全体の生産性向上、企業の成長にもつながる可能性があります。
インボイスの取扱いにおけるミスや作業時間を削減したいとお悩みの方は、一度導入を検討してみる価値はあるでしょう。

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06

ClimberCloudとは

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バックオフィス※業務のデジタル変革(DX)を支援する、
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ClimberCloud

※バックオフィス業務とは経理や総務、人事、法務、財務などといった直接顧客と対峙することの無い社内向け業務全般を行う職種や業務のこと

ClimberCloudが提供するサービス

ClimberCloudは、3つのサービスでバックオフィス業務のデジタル変革を支援します。

01.Web請求サービス (書類送付)

• 請求書などのClimberCloud上に保存された書類を、取引先へメール送信が可能
• ワークフローや自動連携オプションの利用により自動送付も可能

Web請求サービス(書類送付)
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02.データ保管サービス(電帳法対応)[ 自社による保存機能 ]

• 会計帳簿、決算関係書類、取引関係書類(自·他社発行)などの電子保存が可能
• 各電子帳簿保存法の要件を充足

データ保存サービス(電子帳簿保存法対応)[ 自社による保存機能 ]
電子データ・電子取引対応保存機能について

03.データ保管サービス(電帳法対応)[ 他社による保存機能 ]

• 受領用URLを発行し、取引先が当該URLに書類を格納
• 相手の利用サービスなどに依存せず書類の一元管理が可能
• URL発行は取引先あたり初回のみのため、運用も簡単

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国税関係帳簿
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該当条項
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作成データを保存(書類申請)
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(スキャナ保存申請)
JIIMA認証
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4条第3項
紙のスキャンデータを保存
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この記事を書いた人

紗冬えいみ
金融ライター・Webマーケター。1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP保有。証券会社、公認会計士・税理士事務所での実務経験を持ち、個人の資産形成や、法人・個人の記帳代行、決算書や申告書の作成補助に携わる。ライター転身後は知識と経験を活かして投資・資産形成や経理の基礎に関する記事を多く執筆。紙媒体も含めて年間200記事以上を手がける。
監修 梶本卓哉(公認会計士、税理士)
監修
梶本卓哉(公認会計士、税理士)

早稲田大学卒業後、関東信越国税局採用。税務大学校を首席卒業(金時計)し、税務署法人課税部門にて法人税、消費税等の税務調査に従事。複雑困難事案の事績により署長顕彰。大手監査法人に転職後、製造業や不動産業をはじめ様々な業種の上場会社監査やIPO監査に従事。その後、中央官庁勤務を経て大手証券会社の引受審査部・公開引受部にてIPO業務に従事。現在は主に法人の税務顧問を務めており、スタートアップ支援に強みを有する。

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