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請求書に印鑑は必要?
実は、法的にいえば請求書への押印は、義務ではありません。さらに、コロナ禍を機に印鑑の必要性を見直す動きが加速しました。 本章では、請求書における印鑑の必要性を、法律、ビジネスマナー、実務の面からみていきましょう。
法律上の必要性
印鑑がなければ法的効力が発生しない書面ももちろんあります。例えば、公的機関に提出する書類などです。
ビジネスマナーとしての必要性
法的には必要でないにも関わらず、実際の取引のシーンでは、押印が求められるケースが多くみられます。日本社会では、印鑑に対する信頼感があるためです。
目の前に押印のある請求書と、ない請求書があれば、押印のある請求書のほうが安心できませんか?
実務上の必要性
経理担当者が請求書を作成し、上長が請求書の内容を確認して押印しているようなケースでは、印鑑が「きちんと内容が確認された書類である」ことの証明になります。
また、自社は脱ハンコを進めていても、取引先が上記の理由で印鑑を重視している場合もあるでしょう。