取引金額やその内訳を記載する書類といえば請求書や領収書も該当しますが、支払明細書とはどう違うのでしょうか。それぞれ整理していきましょう。
請求書との違い
支払明細書と請求書の違いは2つあります。
まず、書類の発行者です。支払明細書の発行者は基本的にお金を支払う側(買い手)ですが、請求書の発行者はお金を受け取る側(売り手)です。
次に、果たす役割も異なります。支払明細書は支払う金額や内訳を取引相手に説明する役割を担いますが、請求書の役割は取引先にお金の支払いを求めることです。
領収書との違い
領収書との違いも2つあります。
第1に、請求書と同様、領収書もお金を受け取る側(売り手)が発行します。
第2に、書類の発行時に金銭の受け渡しが済んでいるかどうかです。領収書の発行はお金を受け取ってから(お金が支払われてから)ですが、支払明細書はお金の支払い前に発行します。
支払明細書・請求書・領収書を発行する流れ
ここで、例として1ヵ月間に行われた取引について支払明細書・請求書・領収書のそれぞれを発行するタイミングについて整理しておきましょう。
1. 締め日を迎え、1ヵ月の取引金額が確定する
2. 【買い手側】支払明細書を発行。取引金額とその内訳を取引先に知らせる
3. 【売り手側】支払明細書の内容を確認し、間違いがなければ支払明細書をもとに請求書を発行する
4. 【買い手側】請求書を確認し、期日までに金銭を支払う
5. 【売り手側】入金を確認し、領収書を発行する
このように支払明細書、請求書、領収書の順に発行され、買い手側と売り手側で取引金額を確認したうえで間違いなく請求、入金していく流れになっています。